TOP指導委員会 > '08冬山講習会 08.5.18


2月8-11日 乗鞍岳 第64回冬山講習会 
画像クリックで大画像が出ます 
2月8-11日乗鞍岳位ヶ原山荘をベースに第64回冬山講習会が行われた。

◆アルパインコース8名
◆スノートレキングコース7名
◆山スキーコース1名
◆アルパイン大学生班3名
◆朝日放送報道班3名
各コース参加者21名 スタッフ9名(講師7名)
指導員受験者2名 総勢32名。

8日 夜大阪城公園駅を出発。
9日  乗鞍スキー場にて開講式の後、7班に別れて三つのスキーリフトを乗り継ぎ最終リフト終点まで。
朝のうち晴れていた天候も昼過ぎから怪しくなり雪も降り出した。
位ヶ原山荘までは ツボ足、ワカンラッセル訓練、スキー歩行、スノーシュー歩行をまじえて各班独自行動。
到着後全員レスキュー講習。雪質弱層テスト、雪崩埋没訓練等、雪山の基礎知識、基礎講習。風も強くなり山荘に移動しての補足講習を受ける。
大学講習班と指導員班はテント設営。
山荘組は山荘での暖かい食事に受講生同士、各講師との親睦を深めた。
この日は、今シーズン位ヶ原山荘が一番賑わった日であったということだった。

10日は心配された天候も回復し、各班意欲的に独自講習を行う。
  • アルパイン1班花畑班は、ラッセル訓練から。剣が峰登頂。
    稜線からは肩の小屋を経由せずに下山、後樹林帯近くで、支点構築、雪洞を掘る。

  • アルパイン2班森田班も徹底的に,ラッセル、ラッセル。
    肩の小屋へは向わず、その下で雪洞訓練。スコップを初めて持った人もおり、また雪質堅くかなりの時間と労力を使った様子。その後空荷で剣が峰へ。

  • p2103186アルパイン、大学石田班は、徹底的にラッセル訓練、肩の小屋、観測所まで。
    下山後雪洞を掘るが雪質堅く、結構時間をくって苦しかったようだ。初めての雪洞の夜はどうだったかな。

  • スノートレキング飛田班は位ヶ原山荘近くでツボ足、スノーシュー、ワカン、等歩行訓練。そのあと肩の小屋経由で稜線上へ。

  • 山スキー岩田班はシール歩行で肩の小屋、観測所まで。そこから滑降。登りの途中表層雪崩の跡に遭遇する。横切る予定だった斜面だったが、変更してそれを回避出来た。

  • テレビ研修班も重い撮影機材を担いでの、強風の中を撮影しながら、大学石田班の三人を密着取材。

    各班少人数による編成、内容の濃い充実した講習が行われました。
11日  各班下山、スキーリフトは下山に使えない。
それぞれスキー、ツボ足、グリセード、しリセード等、景色を楽しみながらゲレンデを下山。

閉講式。受講者全員に修了証が贈呈された。

今回は天候にも恵まれ、穂高を始め多くの山並みを見る事が出来ました。
冬山初めての人には冬山の楽しさ。レベルアップを目指す人にも、貴重な冬山講習会になったことでしょう。

この講習会の様子の一部が、13日朝日放送「ゆう」で「冬山の怖さ 大学生が実地で体験」という番組が放送されました。


 ◆冬山講習会に参加して。 アルパインコース2班  仲本 邦子
 ◆厳冬期3,026m峰に挑戦。 アルパインコース1班  山本 守博
 ◆冬山講習会に参加して。 山スキーコース 6班  都倉 由樹

◆冬山講習会に参加して。

p2113253 よい天気に恵まれ、山頂まで行けたことは幸運でした。しかし同時に、3000mの冬の山は常に危険と隣り合わせだということも、実感できました。 雪崩の講習、雪洞堀り、そして歩き方や装備に関する注意、コースの見定め方など 3日間に指導していただいたことは有意義で、これからの山行に生かせます。 参加させていただいてありがとうございました。

アルパインコース第2班  仲本 邦子


◆厳冬期3,026m峰に挑戦。

  昨年まで八ヶ岳で実施されてた岳連の冬山講習、今年は乗鞍岳、参加を決意した。

  比良の事前講習は専らラッセル訓練、乗鞍を想定してだろうか、自身の非力を痛感する。せめて用具だけでもと、新規購入したり改善して本番に備えるが、期待と不安が同居したまま当日を迎えた。

 早朝、乗鞍高原着。小雪ちらつく曇り空、リフトを3回乗り継ぎ位ヶ原山荘を目指す。ピッケルを使うかどうかは 「各自の判断」、講師の言葉に戸惑うが、当然のことと納得。ここでもラッセルを繰り返し山荘に到着。

 早速、雪崩対策の講習。説明は理解できるものの、実際に自分が対応できるかといえば到底無理だ。ハンドテストにしても、いつどんな場合に行うのか、その結果どんな注意をするのか、イメージできない。経験を積まねばと感じた。

 翌朝、晴!またもやラッセル、「冬山講習だから登頂が目的でない」聞いてはいるが、天気も味方してくれている。体力温存して登れるものなら登りたい。肩の小屋直下まで進み2回目の休憩。行動食を摂るように指示がでる。行動食も必要なら自己判断ですばやく摂るべしだろう。その後二手に別れて雪洞作り、結構疲れる土木作業だ。双方が掘り進み。丁度真ん中あたりでつながった。

 神々しく美しい、真っ白い雪山に立ち入れるのは、ラッセルにへこたれず、雪洞で暮らせ、雪崩を予知できる者のみと実感、厳しい世界だ。

 登頂を諦めていたら「アイゼン装着、頂上へ向かう」講師の声に心が躍る。トレースを辿り、強風に耐え剣ヶ峰に立つ。夏の喧騒が嘘のような静かな山頂、我等が独り占め、達成感に浸る。ザックを雪洞に置かした講師の判断のおかげだ。

 雪山素人の自分には厳しい講習であったが、何より厳冬期3,026m峰登頂の感激で苦しさは全部消え、有意義な講習の印象だけが残った。

 *出発時の混雑は順番を決め時差出発にすれば緩和できると思った。

 *初心者は「次の行動」が分からないと不安で疲れる。行動予定、装備品なども自分から聞くべしだ。

アルパインコース1班  山本守博


◆冬山講習会に参加して。

 冬山講習会、山スキーコースの参加者は1名のみ。幸運なことに、マンツーマンの指導が受けられる。

 初日、乗鞍高原スキー場のリフトを乗り継ぎ、標高2,000m地点へ。スキーにシールを付け、登行を開始した。ツボ足に比べると格段のスピードだが、不慣れなため、少し傾斜がきつくなるとシールがきかず、ズルズルとバックし、前に進めない。「足先ではなく足裏全体に体重をかけるように。」とアドバイスしていただく。キックターンの練習などしながら、2時間ほどで位ヶ原山荘に到着した。スキーの威力か、山荘へは山スキー班が一番のりであった。山荘に荷物をおろし、全班合同で弱層テスト(ハンドテスト)、埋没体験などの、「雪山レスキュー講習」を受ける。

 翌朝、天候は回復し、快晴。新雪が積もり、山スキーには絶好のコンディションだ。シール、クトーを装着し、肩の小屋を目指す。きのうの練習の成果か、シール登行のコツが少しはつかめたようだ。雪崩が起こりやすい地形、条件について教わりながら、周りの斜面を観察しつつ、登っていく。「スキーで滑りたくなる斜面」=「雪崩がおきやすい斜面」である場合が多いため、常に雪崩の危険を考えながら、慎重に状況判断しなければならないと指導を受ける。

 肩の小屋まであと30分ほどの地点で、斜面をトラバースするか、少し下って尾根に取り付くかを判断しなければならない箇所があり、さっそく「ハンドテスト」を試みる。新雪部分はパックされているものの、20〜30cmぐらいの層で簡単に雪面がずれる。「雪崩の可能性あり」と判断し、下ってから尾根に取り付くことになった。

そして、5分ほど下ったところで振り返り、斜面を見ると雪崩跡が。岩田講師と顔を見合わせ、「あれ? さっき、あんなんあったか?」。

トラバースしようとしていた斜面が、見事に雪崩跡に覆われていた。いきなりの実体験で、あらためて雪崩の恐ろしさを知ることとなった。

その後は順調に高度を上げ、肩の小屋に到着。シール、クトーを外し、滑降の準備を整える。ここからは念願の「滑り」、パウダースノーの中、一気に2,500m地点まで滑り降りた。山荘前の斜面を何度か登り返し、樹林帯など様々な雪質の斜面で滑りを楽しんだ後、山荘周辺でビーコン、ゾンデ棒を使った捜索練習を行った。

最終日は、初日に苦労して登った道を一気に滑り降り、あっという間にスキー場へ到着。無事、閉講式をむかえることができた。

今回の講習会では、いつもの登山とはまた少し違った山の楽しみ方を体験しました。また、山スキーの技術だけでなく、雪崩対策や雪山レスキューなども学び、楽しく充実した時間を過ごすことができました。3日間、マンツーマンでみっちりご指導いただいた、岩田講師、そして府岳連スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

6班 山スキーコース  都倉 由樹


画像アルバム(1)
p2092947
p2092950 p2092955 p2092956
p2092960 p2092961 p2092962
p2092965 p2092966 p2092967 p2092969
p2092970 p2092971 p2092978 p2092980
p2092981 p2092982 p2092983 p2092984
p2092985 p2092986 p2092988 p2092990
[次の2ページへ | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 最後の8ページへ]


TOP指導委員会 > '08冬山講習会